再会

6/15
前へ
/595ページ
次へ
「はぁ~、それにしても、どっかに良い男でもいないかなぁ。」 秋ちゃんがいきなり 話題を変える。 「え、どうしたの?突然。」 「だってアタシらもう二年だよ?この一年部活ばっかで恋愛の一つもしてないしさぁ。この調子だと味気ない三年間で終わっちゃう気がするんだよねぇ~。」 はぁ~、と深い溜め息をつく秋ちゃん。 私は首を傾げて考えた。 「そうかなぁ。部活楽しいけど‥。」 「それはそれ。確かに青春の一つには違いないけど、やっぱ高校生と言ったら恋愛だよ、恋・愛!」 秋ちゃんの反論に私はまた首を傾げた。 呆れた、と言う風に秋ちゃんがまた溜め息。 「ったく、明はそんなんだからいつまで経っても彼氏出来ないんだよ?」 秋ちゃんだっていないのに‥。 「まぁ、とにかくさ、好きな人出来たら絶対教えてよね?相談乗るからさ♪」 「うん。出来たらね。」 約束して、私達は バス停で別れた。 さぁ、明日から部員も増えるし、頑張ろっと!
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3087人が本棚に入れています
本棚に追加