再会

15/15
前へ
/595ページ
次へ
「先輩、もしかしてずっと同じ事考えてます?」 突然結城君が、悪戯めいた表情を向けて私に言う。 「えっ?‥そうだけど、どうして‥」 「思い出せない事、あるんでしょ?」 笑顔を絶やさない結城君。 「‥結城君、それって‥」 「ヒント、ケーキ。」 バスが停車場で止まる。 「…‥あっ!!」 声を上げた時には、 結城君は席を立ってしまっていた。 「じゃあ僕はこれで。また明日学校で、久野先輩。」 軽く手を振って、 結城君は笑顔でバスを下りて行ってしまった。 …思い出した。 ケーキバイキングの時の、男の子だ!image=84747217.jpg
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3087人が本棚に入れています
本棚に追加