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幸男達一行は夜になっても上田城に向けて強行を行い、夜明けには信濃国上田城近くの平野に着いて居た。
幸男「一つ聞いていい?」
幸男は前を進む信吉・信政に訪ねた。
信政「なんですか?」
信吉は前を向いたまま答えなかったが代わりに信政が返事をした。
幸男「何故信濃に入ってからこんなにも大勢の兵が警備をしているんですか?」
幸男は信濃に入ってから街から田舎まで見たがどこも10人以上の兵が厳重な警戒体制を取っており物騒だったのである。
信政「それは…………。」
信吉「200人だ。」
そういきなり突然信吉が喋り出した。
信吉「この一ヶ月で伊賀忍の刺客に殺られた兵の数だ。」
幸男は伊賀忍と言う言葉にハッとした。
幸男「まさかその伊賀忍って異常に腕力と脚力が強くなかったですか?!」
信政「何故知っておられるのですか?確かにその通りです。後はまるで死人のような目でしたね……」
幸男「実は俺らも少し前に襲われたんですよ………」
信政「何と!?敵は幸男殿の居場所まで知っていたのか………」
信吉「…………皆構えよ!!」
信吉が何かを察し全員に叫んだ。
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