辿り着くべき場所

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  「噂でしか聞いてなかったけど……変な人達」   ベッドを通り過ぎながらも、彼女はセミを探すために辺りに目を凝らした。   しかし困ったことに、鳴き声は止んでしまい、寝息と時計以外の音も聴こえない。   (もうどこかに行ったのかもだよね)   美和は窓に向かって軽く背伸びをすると、ドアに足を向けた。
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