サラのともだち

島

そして、さっそくその日から新しい生活が始まりました。

荷物をクローゼットに片付けてしまうと、さあ探険です。

サラは心の奥で、まだ友達のことを考えていました。この島はパパとサラだけと、繰り返し聞いていたのですが、まだ期待をしていました。

この島の反対側にはパパも誰も知らない人が住んでいると、そんな気がしたのです。

サラは、次の日になると、友達探しの探険の準備をしました。

ポシェットにサンドイッチを入れ、メイを連れていきます。

「パパ、島を探険してくるわ。」

パパにそう、ひとこと言って家を出ました。パパは研究に夢中。サラの言葉に返事をしましたが、何だか気付いていないようです。