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「友達見つかるかしら。」
「きっと街のみんなみたいな、素敵な友達がいるわよ。サラはとてもいい子だもの。必ず会えるわ。」
メイはサラを見上げて言いました。
メイはサラが一歳の誕生日にママがプレゼントしてくれたものでした。
そのときは、サラよりメイの方が大きく、いつも抱き締めたまま離れませんでした。
今はすっかりサラの方が大きくなりました。
「サラはすっかり、おねえさんね。」
メイはにっこり微笑みました。
サラも微笑み返します。
「私はメイのおねえさん。」
サラはとても嬉しそう。
それに、メイの声は何だか懐かしく感じました。
どこかで聞いたことがあるかのような、優しい声でメイは話します。
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