駆け抜けて性春

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ちょっと待って ちょっと待って 今俺達想い通じたんじゃないの? 「..ッルイ!!どこだよ!!」 だってルイ言ったよな? 『好きです』って あれはオムライスが好きとかベルーガが好きとかそういう『好き』なの? 違うだろ? じゃなきゃこの間みたいに拒むはずだ さっきはちゃんと.. ちゃんと俺を受け入れてたじゃん ―――バンッ💥 「あら?南ちゃんおかえりなさい♪」 「ッお袋!ルイはッ!!?」 「え?」 ..ダメだ お袋に聞くより自分で探した方が早い ―――バンッ💥 「ルイッ!?」 ―――バンッ💥 「ルイッ!!」 家中の部屋をくまなく探したがやはりルイの姿はない 「..くそッ...!!」 「ちょっと南ちゃん~?」 「ごめんお袋!ルイが帰ってきたら連絡ちょうだい!!」 「え?」 お袋にそう言って俺は見切りをつけて家をあとにした とくに思い当たる場所があるわけではない だけど不安でならないんだ ルイが俺に黙っていなくなるなんて 天界に帰ってしまうなんて考えたくないんだ 「...ルイって誰のことかしら?」
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