駆け抜けて性春

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「もしもし渚!?」 『南?お前今どこ..』 「ルイどこにいるか知らない!?」 走りながら学校にいる渚に電話をかけた 学校で消えたんだからまだ学校にいるかもしれない 普通最初に考えるだろ マジ焦りすぎだろ俺 『は?』 「さっきまで一緒だったんだ!!教室とか屋上とか..どこにいない!!?」 学校にいるなら渚と一緒にいる確率が高い 『..南』 「なに!!」 『お前..さっきから何言ってんの?』 ...は? 『“ルイ”って誰だよ』 渚の思わぬ言葉に足が止まった 「...ふざけてんの?渚」 『ふざけるも何も..』 「ついこの間まで一緒な飯食ったり話したりしてただろ!!?青い髪の!!帰国子女の転校生!!!」 もどかしくてついつい怒鳴ってしまった 『そんなヤツ知らないけど』 ヤバい 頭が真っ白だ 『南?おーい』 ようやく理解した ルイはいなくなったんだ 俺を残して 俺以外の人間の記憶から
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