駆け抜けて性春

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容赦なく時間は流れる こればかりは神様に頼んでも止めてはくれない だって ほら、 気がつけば桜が咲く季節に――・・・・ 「みーなーみッ!!!」 「ぅおッ!!?」 風に舞う桜の花びらに見とれていると渚がタックルしてきた ...地味に痛いって 「なにアホ面してんだよ~」 「渚に言われたくないよだらしない顔して」 渚の顔はこっちが恥ずかしいくらいにヘラヘラしていた ...こりゃあの幼なじみとなんかあったのかな 「今日講義が終わったら飯食いに行くんだよね」 「へェ~」 どうやら進展はないらしい 大学生にもなってアレやコレがないってのもどうなんだろう 「この間読んでた雑誌に載ってたとこでさ~」 ..でも渚本人が嬉しそうだからいいか それに俺が言えたことじゃないし 「でも渚今週末までに課題の設計図描いて出さなきゃいけないんじゃなかったっけ?」 「..それとこれとは話が別」 あれから俺は本当に死ぬ気で勉強した ...まぁしなくても受かったんだけど なんていうか ルイを思い出さないように気を紛らわせていたんだ
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