誕生

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5時になり、春が約束の公園に来てみると、もう直はすでに到着していました。 直「よぅ!」 春「早いね」 そして、しばらく沈黙が続き、さきに口を開いたのは直でした。 直「なぁ…」 春「何?」 直「お前の話したい事って?」 春「直が呼び出したんだろ?先に直が言ってよ」 直「ん…わかったよ」  「本当はさ、絶交されるかと思ってた」 春「そんな事しないよ!だいたい同じ学校で、同じクラスで、席が前後で…絶交なんて無理だよ」 直「まぁ…そうだな…」 しばらくして 直「…俺、昔から春の事好きだったんだ!できれば付き合ってほしい!」 春「そんな事言われても、俺ら…男同士だよ?」 直「んな事わかってる!でも好きなんだ!」 春の肩に手を置く。 それを払いながら 春「昨日さ…ずっと直の事考えてたんだ…」 夕焼け空を見上げる春。 春「で、助けてくれた時の直がカッコよかったなぁとか、昔から俺の事イジメてたけど、俺が困った時は、いつも助けてくれたなって思い出したんだ…」  「でさ、もしも俺らが絶交したらってのを想像してみたら、すごく嫌な気持ちになってさ…」 直「それって…」 春「自分でも男を好きになるなんて、ありえないって思ってたけど…好きなもんは仕方ないよね!」 ニコッと笑う。 直「じゃ、俺と付き合ってくれるのか?」 何も言わずに頷く春。 よっしゃーっと大声で叫び春に抱きつく直。 春「ちょっと恥ずかしいよ!人前ではやめてよね!」 直「んな事言うなって!今日は両思いの記念日なんだからっ!」 春「しょうがないなぁ~」 直「なぁ」 春「ん?」 耳元で 直「これからウチ来るか?」 恥ずかしそうに、でもハッキリとコクンと頷く春。 そして家に帰り、お互いの気持ちを確かめ合うように何度もキスをし、抱きしめ合う2人 後はご想像にお任せします。笑
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