真実

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葉流河がカバンに教科書を入れているときだった。 ゆず「ハルぅ!帰ろぉ!」 ゆず[身長158㎝。髪はショートで若干茶っぽい。葉流河の高校からの友達で、奇跡的に選択科目のクラスが一緒だった。ドジな葉流河とは反対に、物事をよく考えてから行動するしっかり者] ゆずに呼ばれた葉流河は焦って教科書を落としたり、プリントをばらまいたりとてんてこまいである。 葉流河「あぁちょっと待ってぇ!」 ゆず「早く~。みんな外で待ってんだからぁ!」 なんとかカバンに物を詰め込み教室を出ようとダッシュした。たが勢いよく走り出したはいいものの、机の脚(あし)に自分の足を引っ掛けて転んだ上に、机が倒れ下敷きになる始末。 ゆず「はぁ…ハル、あんたほんとドジねぇ」 葉流河「そんなこと言ってないで助けてよぉ(涙」 ゆず「ハル」 友達が何かを拾い上げ差し出した。それは優からもらった大切な指輪だった。 ゆず「ハルの大事なモノでしょ?」 葉流河「あ、ありがとう…」 葉流河が指輪をじっと見つめたまま動かなかったので、ゆずが声をかけ教室を出た。
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