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庄之助はゆっくりと立ち上がり、一度伸びをしてから何があったのか一雄に聞いた。
一雄は今日学校で言い合った事を話した、すると庄之助は笑いながら。
「なんじゃ、そんな事か。」
庄之助はもう一度座り、一雄に自分のほうを向かせて続けた。
「一雄や、良く聞きなさい、強いと言うのはなぁ、喧嘩が強いとか、見た目が強そうだとか、ワシはそんな事を強いと言ったんじゃないんじゃよ。」
「どう言う事?」
「ワシが一番強くなければいけないと思うところはなぁ、ここじゃよ。」
庄之助は自分の胸に手をおきそう言った、一雄はまだ分からないといった顔をしている。
「分からんかのぉ、心じゃよ。」
「心?」
「そう心じゃよ。」
「心‥‥、」
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