3章

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実はなぁ、ワシは一度だけこの桜の木と話をしたことがあるんじゃ。 はは、おかしいか? いやいや、木が喋ったわけじゃなくてなぁ、正確にはこの桜の木の精にあったんじゃ、今から五十年以上も前の話じゃ‥‥‥、そうそう、さっきまで読んでいたこの日記にも書いてあるんじゃ。 約五十年前、あの頃はわしも若かった、世話をしてくれていた伯父さんにはよく迷惑をかけたものじゃ‥‥。
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