3章

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もちろんワシは信じなかった、しかし話を聞いているとワシしか知らないような事を沢山知っておったんじゃ。 「私はずっと此所で見ていたんですから。」とな。 どんな事を知っていたのかじゃと、それは‥‥、ワシが小さい頃の恥ずかしい話ばかりじゃ、流石に信じるしかかったのう。 そして桜の精はこう言ったんじゃ。 人前に姿を出して話をするなんて初めてだと、何故話し掛ける気になったのか聞くとこう答えたんじゃ。 「寂しそうだったから、話し掛けてほしそうだったから。」
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