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険しい表情の庄之助に一雄は少し戸惑った。
「どうしたんじゃ一雄。」
いつもの庄之助に戻り一雄は少し安心して。
「あのね、その日記を貸してほしいんだ。」
「これか?読めるかのう?」
「ううん、読めなくてもいいんだ、お爺ちゃんの何かと一緒になら、明日も頑張って学校に行けるかなと思って‥。」
「そうか‥、」
庄之助は会話をしながらも、一雄の顔を見ると死と言う嫌な言葉がよぎり、表情が硬くなった。
「やっぱり駄目だよね、大事な物だもんね。」
「いや、違うんじゃ、構わんよ、貸してやろう、ほれ。」
「本当にいいの?ありがとう。」
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