5章

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一雄は庄之助から日記を受け取り、背負っていたランドセルに大事にしまった。 すると一雄は、不思議そうな顔をして辺りを見回しはじめた。 庄之助は不思議に思いどうかしたのかと聞いた。 「お爺ちゃん、さっきまで誰かとお話してなかった?」 「なに!?」 庄之助は驚いた、さっきから一言も話さず黙って庄之助の横に立っている黒ずくめの男は、一雄には見えていないのである。 「そっか!桜の精さんだね!」 「え?いや‥‥、」 「桜の精さん、これからもお爺ちゃんをよろしくね。」 「一雄‥‥。」
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