35人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
「私に何か用ですか?」
「ええ、実は‥‥、」
「庄之助さんを殺さないでほしいとでも言うんですか?」
「それは‥、」
「勘違いしないでください、私は庄之助さんを殺しに来た訳ではありません、ただ迎えに来ただけですから。」
「どうにもなりませんか?」
「天命には逆らえません。」
桜の精は少し考えて。
「一週間!いえ、二、三日でも構いませんなんとか‥。」
スレイブが遮るように。
「私は、お二人の事はよく知りませんが、何故そこまで入れ込むのですか?貴方にとったらタダの人間でしょう?」
「庄ちゃんは私の命の恩人なんです。」
そう言って桜の精は語り始めた。
最初のコメントを投稿しよう!