6章

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スレイブは観念したように。 「いいでしょう、やってみましょう。」 「え?」 桜の精は一瞬信じられなかった。 「賭にも負けましたからね。」 「いいのですか!!」 「そこまでする執念に負けましたよ。」 「それじゃぁ!」 「二日!本当に二日だけですからね!」 「はい!お願いします!」 桜の精は深々と頭を下げた。 「頭を上げて下さい、まだうまくいくとは限りませんから。」 桜の精はなんとも言えない顔をしている。 「そんな顔をしないで下さい、全力は尽します。」 「お願いします。」 「それじゃぁ、目をつむって‥‥。」 そう言ってスレイブは桜の精の頭へ手を伸ばした、桜の精はゆっくりと目をつむった。 すると‥、あたりを不思議な光が包み、桜の精は消えてしまった‥‥。 そして‥、今まで満開だった桜の木はみるみる花を散して枯れていった。
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