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「え~、千年も~。」
それは嘘だろうと言った表情の一雄。
「はっはは、明日調べるんじゃろう?」
「うん。」
「そしたら、嘘か本当か分るじゃろう。」
「うん!調べてきたらお爺ちゃんにも聞かせてあげるからね。」
「ああ……、そうじゃのう、楽しみにしとるよ。」
明日にはもう……、とても言えない、明るく振る舞って見せるしか無かった…。
庄之助は話を逸すかのようにお茶を啜った。
「ぶ~!!!ゴホゴホ!」
急にお茶を勢いよく吹き出す庄之助。
「うわ!どうしたの!お爺ちゃん!」
「いや、ゴホ!なんでも、ゴホゴホ!ないんじゃ。」
「僕タオルもって来るね。」
一雄は母の葉子にタオルを貰いに、葉子のいる台所へと走って行った。
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