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「なんじゃい、ワシが死ぬのは明日じゃろう?それともなにか、もう殺しにきたのか!?」
そう言って勢いよくスレイブの方に振り向いた、しかし目の前にいたのはスレイブでは無く葉子だった、ちょうど奥の部屋から一雄と一緒にタオルを持って庄之助の様子を見にきたようだ、タイミングが悪い…。
「殺す、だなんて…、私が?どうしてお父さんを?」
「え?いや!違うんじゃ!」
スレイブは葉子達の後ろにいた、あちゃぁ~と聞こえてきそうな顔をしながら頭を掻いている。
「その~、なんだ、最近ボケてきてのう、やっぱり歳には勝てんわ。」
苦しい言い訳である…。
「何を言ってるんですか、しっかりしてよ。」
「ああ、すまんすまん。」
「はい、止めてよね悪い冗談は。」
そう言って葉子は庄之助にタオルを渡すと、また台所へと戻った、夕御飯の用意はまだかかりそうだ。
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