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「はい、タオルもう一つ。」
一雄がタオルを差し出した。
「ありがとう。」
「大丈夫?」
「なに、大丈夫じゃ、ありがとう。」
「よかった。」
庄之助はチラッとスレイブを見た。
「ここはワシがかたしておくから、向こうで母さんの手伝いしておいで。」
「え?うん、わかった。」
一雄は何か言いたそうだったが、庄之助の気持ちをくんだのか何も言わずに台所へと向かった、とても小学生とは思えないききわけである。
「本当にいい子ですね。」
「ああ、ワシの孫じゃからな。」
スレイブはニヤついている。
「なんじゃその目は。」
「いえいえ、別に。」
「たく、お前さんのせいでワシはボケ老人になってしまったわい。」
「すいません。」
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