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「よ~し、治ったな!」
庄之助は不思議な早口言葉でお爺さん口調を治したようだ。
「そんなことで治すものなんですか?って言うか、自分のさじ加減では?」
「お前さっきから五月蠅いな。」
「スイマセン…。で、どうしますかこれから。」
「ん?そうだな、せっかく若返ったんだ、まずは……。」
「まずは?」
庄之助はスレイブの顔を見てニコリと笑った。
「遊んで来るぜ!」
「え?ええ!!」
ものすごい勢いで走り去って行く庄之助。
「あっ!ちょっと!一雄君はどうするんですか!」
もう聞こえる範囲にはいなかった…。
「あ~あ、ハァ~…。」
スレイブは枯れ果てた桜の木を見上げた。
「これが貴方の望んだ結果ですか……?」
スレイブの頭に桜の精の言葉が甦る。
「庄ちゃんの夢叶えてあげたいんです……。」
うつむくスレイブ。
「あ~!もうっ!」
そう言いながら飛ぶように庄之助の後を追った。
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