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スレイブが庄之助を追いかけていき十時間以上の時間が経っていた…、辺りは茜色に染まりつつあった、二人は何処で何をしているのやら……。
取り残された様に枯れ果てた桜の木が、風に枝を泳がせている。
そこに、怪しげな影が二つ忍び寄って来た。
「スイマセ~ン、誰かいらっしゃいますか~…?」
「どうだ山路?誰かいるか?」
「いや、どうやら誰もいないようでっせ。」
「そうか、しかし油断するな、奥には誰かいるかもしれないからな。」
あきらかに怪しい二人組が裏口から中庭へと入ってきた。
「しかし、東兄貴。」
「なんだ?」
「やはり止めませんか~?」
「はぁ?いまさら何言ってんだ!?」
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