8章

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一雄は東の言葉を信じきった。 「ふ~ん、そうなんだ~。」 山路も同じように。 「ふ~ん、そうなんだ。」 一雄に分からないように東が山路の頭をこずいた。 「いた!」 また耳打ちして。 「馬鹿!しっかり話しを合わせろ!」 「す、すんません…。」 すると玄関のほうから何やら騒ぎ声のようなものが聞こえてくる。 「もう!はやく、こっちですってば!」 「おい!放せよ死神!」 「いったい何の為に若返ったと思ってるんですか!」 「いいだろうがちょっとぐらい、せっかく若返ったんだから!」 そんな言い合いをしながら庄之助が死神スレイブにひっぱられて、中庭へと入って来た。
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