守護霊様

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あんまり仲よくしていなかったグループがいた。おしゃれで男の子達にちやほやされる存在だった。 私は普通だった。 ある時、帰りが遅くなりランドセルを取りに教室にそのグループの子がかたまって遊んでいた。 何してんの? 守護霊様っていうの。 コックリさんのように50音やら数字がある紙があり、10円玉ではなく鉛筆を垂直に2人の友達が持っていた。 やめなよ~怖いじゃん。 当時、私はホラーものの漫画やテレビを見ていて低俗な霊を集めるから、遊びでもやってはいけないと思っていた。 しかし、友達は… コックリさんとは違うんだよ、自分の守護霊様が来て鉛筆を動かしてくれるんだよ! 信じてしまった… それからというもの、休み時間、放課後と暇さえあればクラスの女子全員を巻き込んでやっていた。 毎日………毎日………。
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