第5章

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  その日も   客足が途絶えたころ     一成が原田と一緒に 桜屋で 遅い昼食をとっていた       その時     ガラガラ‥‥   『こんにちは‥‥』     一人の中年の女が入ってきた     キリッとした顔に ピッと伸びた背筋     日菜子が驚いた声をあげる     『‥‥‥お母さん!?』     『え!?』     明子と正太郎が続けて声をあげ 日菜子と女を代わる代わるみた     原田は呆然と女を見つめ     一成はちらりと女を見、日菜子を見た    
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