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その日も
客足が途絶えたころ
一成が原田と一緒に
桜屋で
遅い昼食をとっていた
その時
ガラガラ‥‥
『こんにちは‥‥』
一人の中年の女が入ってきた
キリッとした顔に
ピッと伸びた背筋
日菜子が驚いた声をあげる
『‥‥‥お母さん!?』
『え!?』
明子と正太郎が続けて声をあげ
日菜子と女を代わる代わるみた
原田は呆然と女を見つめ
一成はちらりと女を見、日菜子を見た
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