第5章

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  日菜子と聡美が出ていったあとの桜屋では 沈黙が続いていた     原田が話し出す     『なぁ、明子ちゃん。  日菜子ちゃんのお母さん  関西弁だったよな?』     『ええ。  日菜子は  大阪出身なんですよ。』     『そうなのかい!?』     『日菜子のお父さんは  大阪では  有名な商人らしくて  日菜子は‥‥  いわゆる  お嬢様だったんです。    だけど  普通の生活がしたい  って言って  1人で  江戸に来たらしくて‥‥』    
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