第6章

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  『せっかく江戸に出て  楽しくやってるあんたを  連れて帰りとおないわ。    ‥‥‥それに‥‥    あんた  見合いなんて  必要ないやろ?』   最後の言葉はいたずらな言い方だった     『どういう意味?』   日菜子が首を傾げる   聡美はフフッと笑って言った   『あんた‥‥‥    あの市川様ってお侍様  好きなんやろ?』   聡美はニヤニヤしていた   『お母さん!  何を言ってんの!?』    
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