第1章

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  日菜子は仕事の間 ずっと あの侍のことを考えていた       皿洗いをしていても 机を拭いていても 料理を運んでいても       桜屋の閉店時間の直前に 正太郎が話しかけた     『日菜子  今日はどうした?』     『 え? 』   きょとんとする日菜子     『今日のお前‥‥    仕事は  ちゃんとこなしてるが  なんだか  心ここにあらずだな』     『‥‥そうですか?』     『 ああ 』    
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