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(ジリリリリ…)
はっとしながら跳び起きる!
夢かぁ…
今日は学校休みなのに目覚ましをかけっぱなしだった事に後悔しながらもう一度寝ようかなどと考えながらPCのある机と向かう。
オンラインヴァーチャルシステム。
若者中心に流行っている。
肉体は偽物だが造られた世界に意識だけをとばして実体験のような感覚を味わえるオンラインゲームだ。
ログインする。
現実とは違い造られた世界なので全てが幻想的で綺麗に造られている。
そうこうしているうちに突然目の前のトーヤという女子高生が話し掛けて来た。
トーヤ「もう開放したの?」
ちっち「え?」
トーヤ「まだなんだ…早く開放しないと殺されちゃうわよ?」
言い終わると消えてしまった。
ちっち「待って!!」
ドクン…
その瞬間意識が現実へと引き戻された。
ちっち「イタタタ…」
昨日につづき今日までも何がなんだか解らない事ばかり…
幼なじみのゆーくに相談してみる事にした。
ゆーく:
小さい頃自分達が隣に引っ越して来る前からずっと住んでいたようだ。
見た目は短髪でイカツイ顔をしているが自分より2つ下で高校を中退してしまったようだ。
(ピッ…プルルル)
ゆーく「おはよう、どしたん?」
ちっち「ちょっと話したい事が…」
(ゆーくの家)
ゆーく「どーしたんさ?」
ちっち「いや、昨日から気のせいか声が聞こえたりオンラインで知らない奴に意味解らない事言われたりでさ…」
詳しくゆーくに話してみた。
途中から話しが脱線し、笑い話をしながら気付けば夕方になる。
ゆーく「ん~、あんま気にしなくていいんじゃね?またなんかあったら報告してよ。」
ちっち「あ、うん。わかった~。話し聞いてくれてありがとね」
そう言うとゆーくの家を後にした。
自分で納得どころか意味が解らない事だらけで気持ちを整理しようと歩きまわっている間に夜になっていた。
公園にあるブランコに乗りながら考え事をしていた。
…ドクン!!
一瞬息ができなくなる位の痛みが走る。あまりの痛みに崩れ落ち、地面を見つめながら四つん這いになる。
ちっち「いててて…はぁ…はぁ」
「みぃ~つけた♪」
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