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聖夜は遠華の同級生で何かと成績は良くてかなり万能なのだが、家庭科が苦手で毎度、成績表には1や2がついていた。
彼は、碧程ではないが金持ちのボンボンである。
「遠華!今日は部活あるのか?」
と細い目から疑問の視線をトマト級の赤さになっている少年に投げかけた。
「んぁ?あぁ!大会も近いからな!」
遠華と瑞希はテニス部所属で何かと面倒見のいい遠華に瑞希がなついてきたと言う形で、いつの間にか遠華は惚れていたと言うわけである。
「しかし瑞希ちゃんはすごいよな!お前の言うことほとんどマスターしたもんな!」
聖夜は遠華の頬をグリグリしながら言った。遠華は恥ずかしさのあまりグリグリに気づかなかった。
「はい!席につけ!」
と担任が教室に入ってきて生徒は半日をここで過ごし始めるのだった。
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