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ここはとある場所のある街。
宮座湖とは街を寸断するようにある小さな湖のこと。
「ちょっと!待ってくださいよ!」
と叫ぶ栗色の髪に赤いリボンをつけた少女が宮座湖のふちを走っている。
彼女の先には少し年上な少年が少女をあざ笑って後ろ向きに走っている
「早くしろよ!瑞希(みずき)!」
と少年
瑞希と呼ばれた少女は途中でへばって座りこんでしまった。
「だって遠華(えんか)先輩早いんですもん!」
瑞希はフグのように頬を膨らませた。
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