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「…また来るよ。今度は君に似合う首飾りを持ってね…」
事情が終わって、男はさっさと帰り支度をした。そして、潤子に分厚い封筒を渡し、玄関先で先ほどの甘いセリフを吐いた。
そんなセリフにも潤子は微笑みながら男の耳元に唇を寄せ呟いた。
「きっとですよ…お待ちしていますわ」
そのまま、首筋に跡が付かないくらいのキスを落とした。
「あー!!かったりぃ!!」
潤子は変えたばかりのシーツに大の字になって寝転んだ。
「ちくしょう…あの政治家、キスマークなんか付けやがってぇ」
ふわぁ…と欠伸をして、まだ痺れる快楽を味わいながら、うとうとして、ついには夢へと飛び立った。
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