一日目

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「服、脱ぎなさい。乾かしてあげる。ね?」 少年は頷くとワイシャツのボタンに手を掛けた。 露になる少年の上半身。 無駄のない、引き締まった身体。 少し湿っている。 「はい。」 手渡されたワイシャツを受け取ると、潤子は少年に背を向けた。 「下も脱ぐの。替えの下着あるから…早くなさい。」 どうしてだろう。 胸が騒ぐ。 男の身体は嫌ってほど見てる。 はずなのに… 「潤子…さん」 「きゃっ」 後ろから抱きつかれ、潤子は声を上げた。 「どうしたの?ねぇ…」 「潤子さん…」 前に回された手で、胸を優しく揉み上げられる。 「…んっ」 パサリと静かに、ワイシャツが床に落ちた。 いつもはこんなくらいで感じない。 何なの? 私、おかしい… 「向いて、こっち…」 言われるまま、 少年と向かい合う 「君…」 「俺は、海。東海林 海」 「しょうじ、かい…」 名前を呼んだとき、 甘く…痺れた。
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