七日目

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一睡も出来ずに、潤子は相変わらずベッド上で横になっていた 髪はボサボサ 目は腫れぼったく 身体中が浮腫んだような感覚だった 「起きなきゃ…」 体を起こして洗面台に向かった 鏡と向き合うと、1日で幾年か年を取った顔がそこにあった 「…老けたなぁ」 ははっと力なく笑った 顔を洗って、寝室に戻った潤子は、 小さなピンクのブランドショップの紙袋が置いてあったのを見つけた 昨日の今頃 海に渡したお弁当だった 何気なくそれを取り、 お弁当の蓋を開けた 中身は綺麗に無くなっていた 潤子は眉を潜め、神妙な面持ちで空になった弁当箱を見つめていると 「?」 何も入っていない紙袋の中に何かを見つけた 「何、これ…?」 それはノートの切れ端のようで 「手紙…」 その中には、一言 『明日もよろしくネ!』 乱雑な字で、それだけ ひらりと、ノートの切れ端が潤子の手から抜け落ちた 『美味しかったョ!』 そう遠くで海の声が聞こえてきた気がした  
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