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「如月は半陰陽っていって、男女両方の性を持ってるけど、根は男子だから差別とかしないように。特に定梶。」
指名された慧はギクリとし、ナベだと叫んでしまった自分が情けなく思えた。
「あんたの隣の席がちょうど空いてるから、如月の席はそこにするわ。」
「え?あ、ハイ…。」
担任の言葉に慧はそう返事をする。
そしてチラリと、自分の隣の席を見た。
(…そういえばオレの隣の席にいた奴って、一昨日くらいに退学したんだよな…。確か…桶海 神楽だっけ?アイツ、成績がいつも学年一位だったよな…。)
ついこの前まで、自分の隣の席にいた少年の顔を思い出してみる。
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