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「はぁ…朝は無駄に体力使っちまったから…寝るかな…。」
もう一度ため息をついて、慧は目を閉じる。
だが、その時だった。
―ドゴオォンッ!
突然、轟音と共に天井が吹き飛び、瓦礫に紛れて何かが降ってきた。
「なっ…!?」
慧は驚いて飛び起きる。
(な、何が起きたんだ…!?まさか…
A.間違えてウチが解体工事されている、
B.ドッキリカメラ、
C.宇宙人の襲来…。
って、どれもありえねえよ!)
突然のことに混乱する慧。
しばらく煙が立ち込めていたせいで、降ってきたものが何かわからなかった。
やがて煙が晴れると、そこには謎の生き物がいた。
その生き物の外見は、水色の固そうな皮膚に覆われており、どことなく鳥のようである。
首にはトゲの付いた首輪、四本の足には黒いベルトを巻いている。
そして背中には紫の翼があった。
と、その生き物は慧に話しかけた。
「はじめまして。オイラは君のパートナーのガーゴイルだよ。これからよろしくね!」
その生き物―ガーゴイルは笑みを浮かべて言い、慧の顔を見つめる。
しばらく慧は状況を読み込めず固まっていたが、やがて叫び声を上げた。
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