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そうだなっと笑って準備を進める。
結局、準備が終わったのは、消灯前だった。
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四夜五日の二日目。
支援とは言え、整備は物が壊れなければする事はない。
先輩と交代で仮眠を取り、菅原が起きている時だ。
する事もなく隠れてたばこを吸っていた菅原に声がかかる。
「すいません、バーストしたんですが。」
バーストか、夜中だし面倒だなと思いながら、声の方に行く。
「何処?」
「あ、リヤリヤ(後ろのタイヤ)です。」
「リヤリヤね。車両は?」
「そこに、って菅原3曹?」
いきなり自分の名前を呼ばれて、声の主をまじまじと見る。
「桜庭さん?」
「お久しぶりです。支援だったんですね。」
桜庭とよんだ女性自衛官は、少しはしゃいだ声で話す。
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