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アダ名は小さい頃からの俺の夢だったんだ…
俺の名前は今野陸。
リクなんて二文字だからアダ名なんて今まで生きてきた俺の人生の中で付けられた事なんてない。
だからコレを機会にやっとアダ名が自分にも付けてもらえると思って舞い上がっていたのに!!
拓也の野郎…
もちろん俺はキレたよ!
「ズルいぞ!!
俺はお前を『タクちゃん』って呼ぶのにお前は俺を陸って名前で呼ぶのかよ!」
「ズルいって…別にアダ名で呼ばなくてもいいけど…」
俺は拓也のその一言でカチンと来た。
確かに勝手に俺が言い出した事だけど…
だからってそんな風に言わなくたって…
空気も読めちゃうパーフェクト男拓也は俺の怒りが増した事に直ぐ様気づいて俺を宥めるため的確で最良の提案を出した。
「分かった。俺もお前のアダ名を考えればいいんだな?
ちゃんと考えるよ。」
そう言うと拓也はうーん…と言い両腕を組んで考え始めた。
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