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「―ね、もいっかい……しよ??」
男は自分でも知らない内に女の手をとっていた。
そこそこ遊んでそこそこ女をとっかえひっかえしてきたがこんな良い女は初めてだった。
自分でも割りきった付き合いしか出来ない男だと理解していた。
しかし、こんなにもまたこの腕に閉じ込めたいと思ってしまった。
「いやよ。」
するりと男の手を外す。
すると艶やかに笑む。
「二回以上はしない。って言ったでしょ??」
女の手が男の頬に触れる。
(やばい頭がクラクラする。)
ふっ……女は口元を緩める。
そっと顔を寄せると囁く。
「又どこかで会ったらね……」
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