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しばらくして励ましてくれたみんなの顔が浮かんだ。
でも…
1番に浮かんだのは…
「…ねぇ、お金はいつかきっと払うから、海のお母さんに入れてもらいたい刺青がある」
私は海とタバコを吸いながら言った。
無理なお願いだって分かってる
刺青は二十歳にならないと入れたらいけないから
でも陸は友達だから入れてくれたから
だからきっと海のお母さんも…
「…何入れんの?」
「…まだ内緒」
海は顔をかいてた。
「…聞くだけ聞いてみよ」
海は私と手を繋いで行こうとした。
「…待って」
私は止まって携帯を取り出した。
「どうした?」
「みんなにメールしたい」
私は携帯を開いてメールを始めた。
「後で良くね?」
「今じゃないとダメなの」
海は渋々ながら了解してまたしゃがんでタバコを吸ってた。
私は励ましてくれた人にメールした。
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