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父さんが出てきた。
陸 なんだったの？
父 ……ん？
父さんは放心状態になっていた。
陸 父さん！
父 ん？あぁ……母さんか？……
いきなり父さんが泣き出した。
父 よく聞け陸。
母さんはもうすぐ……死ぬんだ。
僕は言葉を疑った。
陸 ……え？うそでしょ？最初はあんなに元気だったのに？冗談だよね？
だって
途中で父さんが言い出した。
父 ほんとなんだよ。もうすぐ死ぬんだ。冗談でもない。
全部ほんとの話。
陸 だって……あんなに……あんなに……
僕は涙がいっぱいで前が見えなかった。
陸 あんなに元気だったのに！？
絶対ない！
父 ほんとうなんだよ
陸 やめて！言わないで。父さん嘘つきだから
父 嘘じゃない！俺も悲しいけど仕方ないだろ！？
陸 仕方なくない！絶対になおるよ!!!!
僕は病院を走って出て行った。
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