下校道中膝栗毛

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俺は、先に行ってしまった真樹に走って追いついた。 「なんですか、変態さん」 真樹は明らかに不機嫌な顔をしながら言ってきた。 「そういえばさ」 俺は話を変えるために、あることを聞くことにした。 「お前、さっき何歌ってたの?」 「き、聞いてたんですか」 さっきまで不機嫌だった真樹は、うろたえながら聞き返してきた。 「最後の方だけだけど……ってなに真っ赤になってんだ?」 話しながら、ふと真樹を見ると真っ赤になっていた。
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