下校道中膝栗毛

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「それより、なんで音楽室なんかで寝てたんですか?」 校外に出ると真樹はこう言ってきた。 「徹夜明けだったんだよ。本読んでたら朝になってた」 「ただの馬鹿ですね」 う……こうさらっと言われるときついな。 「まぁそれで眠かったんだよ。そしたら寝ちまった」 「………はあ」 真樹はため息ついた。というかなんで? 真樹の顔を見ると、眉間にシワがよっていた。 それを見て、俺はあることを思いついた。 それは……
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