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「ほれっ」
――フニッ
真樹の頬をつっつくことだ。口の悪い真樹も、これをやると静かになる。
「ち、ちょっと、何するんですかっっ!!」
「さっきから言いたい事ばっか言いやがって。そのお礼だよっ」
そう言いながら俺は真樹の顔を両手で挟み続けた。
「や、やめなさーいっ!!」
真樹は、顔を真っ赤にしながら暴れている。ま、気もすんだからもういいか。
「まぁ許してやろう」
俺の手から解放された真樹は真っ赤な頬をさすりながら睨んできた。
「……変態」
小さく呟いたあと、真樹はスタスタと先に歩き出した。
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