第十一章 初任務

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気配と声のした方向を頼りに駆けていくと奴等はいた。 秋水と梓は木の枝に飛び乗り様子を伺っている。 朧の数はざっと200。 辺りいっぱいにひしめきあっている。 「はぁ…骨が折れそうね」 この数を目の当たりにした梓はため息をついた。 「そうか?まだ少ない方じゃん」 秋水のこの何気ない一言に梓は驚愕。 「バカじゃないの!?あなたまだ戦場をナメてる!!」 梓が秋水に鬼の形相で怒鳴る。 「怒るなよぉ。…んー…なら今から証明してみるからさ。 梓はここで見てて」 そう言うと秋水は朧の集団のちょうど真ん中付近に跳躍。 「ちょっと…秋水!」 「……よっと」 秋水は着地。 周りの朧全ての確認しがたい眼が秋水一人を睨む。 「…ざっと10分かな?」 秋水は蒼牙を鞘から抜き、構えた。
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