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秋水はさらに剣速を加速させた。
右へ左へ、上へ下へ…
もはや肉眼では捉えきれない神速で朧達を切り裂き、屠ってゆく。
梓は秋水の強さと成長に驚いていた。
しかし、その何処かで微かに恐怖を覚えていた…
「この半年であそこまで…。あり得ない…」
梓の体は震えていた…。
梓が考えている中、秋水はまだ闘っている。
しかし秋水が朧一体を倒す度、彼の目付きは変わっていった。
最初はヘラヘラしてたものの、しっかりした精悍な顔つきだった。
だが今は違っていた…顔からは殺気がみなぎり眼の色は獣のような『蒼色』…。
「……あと一分…いい加減終わらしてやる」
秋水は蒼牙を一つに戻し呟いた。
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