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「秋水、梓の両2名。無事任務完了しました」
二人は白光に戻り青葉師団長に報告をした。
「お、お疲れさん♪どうだ秋水、『幻朧』は上手く使えたか?」
「はい♪朧達をしっかり仕留めてきましたよ♪」
二人は楽しそうに話している。
『青葉師団長……蒼牙の改造を知っていたのか…』
梓は二人の後ろで
「はぁ」
とため息をつきながら呆れている。
「師団長、少々お話が」
梓は青葉に向かって少し威圧を込めて言った。
「……ん、わかった。秋水は少し席を外してくれ」
青葉はそれに感づいたのか急に真面目な顔になり秋水に言った。
「はぁ~い。じゃあ失礼しました」
秋水は部屋を出て言った。
暫くの間無言の時間が過ぎた……
…がついに青葉がゆっくりと口を開いた。
「……見たのか?」
「えっ?」
梓は意味が分からないと言ったような顔をした。
「秋水の力だよ。あいつ…幻朧を使ったということは半朧化してたんだろう」
青葉は淡々と話した。
梓は朝方見た戦闘中の秋水を思い返した…
獣のような殺気に満ちた冷たく荒々しい蒼い瞳。
まるで『朧』……
「……秋水は…この半年間どんな訓練を?」
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