第十三章 疑問…そして再会

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「覚えてないのかよっ!?あの時はよくもボコボコにしてくれたなー」 秋水のいきり立つ表情に男は思い出したらしい。 「あっ、お前あの時のへなちょこか」 その言葉に秋水は更に頭にきたらしい。 「おまっ!?そんだけ言うなら再戦だ!!次は俺がボコボコにしたる!」 「まぁいいけど。どうせ結果変わらないからさ」 そう言い残すと男は去って行った。 ………………… その後秋水はイライラしつつ梓と合流した。 「秋水…?あなたイライラしてない?」 「…してない!!」 梓は秋水の雰囲気を感じ取ったようだ。 「…お前もなんかあったのか?なんか雰囲気重いぞ」 「……別に…」 お互い何かを感づいていたようだ。 二人はその調子のまま家路についた。 秋水は帰ってご飯をたいらげ風呂に入り寝た。 一方梓は青葉から渡されたファイルを手に取った。 『天城秋水・訓練記録』 「これに秋水の半年間が…」 梓はゆっくりとファイルを開いた。
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