63人が本棚に入れています
本棚に追加
ファイルを開くとそこには多くのデータ、写真、そして秋水の訓練記録が書かれていた。
記録は日誌のように書かれている。
記録者は青葉師団長。
梓はその日誌をゆっくりと読み出した。
『一ヶ月目』
『これから半年間の間、適格者である天城秋水の訓練担当者になった。
最初の一ヶ月は彼の基礎体力と精神状態などの測定、彼がどのような人間なのかを調べることになった。
ランニングマシンでの測定で予想の半分を下回った彼は…
「まだ薬の効果が…」
や、反射神経のボールを避けるテストでは彼が当たりまくるため…
「団長…もはやスポ根じゃないですか…」
などと…とてものんびりした性格に呆れつつ、研究員達は彼に笑顔にさせられてばかりだった。
天城秋水…人間性は問題なさそうだ』
「………日誌じゃなくてもはや自分の日記じゃないか…」
梓は思わず口に出してしまったが読み続けた。
最初のコメントを投稿しよう!